日本文学講義UC

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  日専 前期 2・3 2 尾上 新太郎

授業の主題(テーマ)
死生観・国家観・個人観等、漱石の思想を批判的に考究する。

授業の目標(講義概要)
漱石の「私の個人主義」を逐一読んで行くことの中で、彼の死生観・国家観等について批判的にお話する。漱石の完成したものとしては最後の小説『道草』を取り上げ、彼自身が人生というものについてどういう考えを晩年にもったかについてもお話する。又、この小説は、漱石の伝記を考える上でも重要で、特に少青年期にスポットを当て、この点、お話したい。又、イギリス留学中の漱石についてもお話する。

授業計画
1.漱石の思想の説明
 イ.個人観
 ロ.国家観
 ハ.死生観
2.漱石の伝記
 イ.『道草』を手かがりにして、若き日の漱石の実生活を辿る。
 ロ.イギリス留学中の漱石の実生活について
 ハ.晩年の漱石の実生活について
3.漱石の思想の批判
 漱石の思想の問題点、限界点を取り上げる。

評価方法
出席を重視します。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
私の個人主義 夏目 漱石 講談社学術文庫 660円

備考